パンシェルジュ検定とは?
パンシェルジュ検定とは、カンタンに言えば【パンの専門家】を目指すための検定です。
「パンを食べるの大好き!」「パンを作るの大好き」という人に注目されています。
「パンシェルジュ=パン+コンシェルジュ」という造語ですね。
パンの製法・器具・材料の知識はもちろん、歴史やいろいろな国のパンなど幅広い知識を学び試験に合格できると認定されます。
試験は例年9月と3月の2回受けることができ、2009年にパンシェルジュ検定が誕生して以来、のべ約45,000人もの人が受験しています。
パンシェルジュは1~3級のランクがある
3級(パンシェルジュベーシック)
3級は入門ランクで
「毎日の食卓を豊かにする」
「パン屋めぐりを充実させる」
を目的に問題が構成されています。
問題数はマークシート形式で100問(時間は60分)
100点満点中70点以上で合格となります。
出題内容は
パンの歴史・材料・器具・文化・マナー・衛生に関する基本的な知識
合格率は82%となっています。
2級(パンシェルジュプロフェッショナル)
2級は実践に使える内容の取得が目的。
「パン業界に就職する」
「現在の仕事に知識を活かす」
がテーマです。
問題数はマークシート形式で100問(時間は70分)
100点満点中70点以上で合格となります。
出題内容は
3級の範囲にマーケット・トレンド・コンビネーションなどを加えたより実践的な知識
合格率は65%。
1級(パンシェルジュマスター)
1級は
「パン屋や飲食店を開業する」
「パンのスペシャリストとしてパンの魅力を発信する」
となっているので、より専門性が求めらる問題になっています。
問題はマークシート形式で80問(時間は80分)と
1級のみ「記述式(レポート)」が追加されます。
出題内容は
3級・2級の範囲に健康・未来学・サービス学などを加えたより高度で専門的な知識
また1級は2級合格者でないと試験を受けることができません。
合格率は60%となっています。
パンシェルジュ検定の問題に挑戦!(3級)
実際にパンシェル検定に出題された問題に挑戦してみましょう!
イタリアの代表的なパン、フォカッチャの意味を次のうちから選びなさい
❷ 火で焼いたもの
❸ 神からの贈り物
❹ かまどの神
原形は古代ローマ時代から作られている。オリーブオイルのほのかな香りが食欲をそそる。
パンづくりに使われる油脂で、動物性のものはどれか。
❷ オリーブオイル
❸ バター
❹ ショートニング
正解: ❸ バター
バターは牛乳に含まれる乳脂肪から作られる。ほかの3つはいずれも植物油が原料である。
次のパンのうち、保存性に優れているため、焼き上がりから2~3日は味が損なわれないものはどれか。
❷ ライ麦パン
❸ 菓子パン
❹ 食パン
ライ麦パンは、作るのにも時間がかかるが、日持ちも長い。フランスパンは焼きたてのパリパリ感を楽しむため、焼き上がりから3時間以内が食べ時である。食パンや菓子パンも早めに食べたほうが良い。
パンの製法のうち、ストレート法は最もシンプルで家庭での手作りに向いているが、この製法の長所のうち、間違っているものはどれか。
❷ 作業時間が短い
❸ パンの老化が遅い
❹ 発酵時間が短くて済む
正解: ❸ パンの老化が遅い
ストレート法は全材料を一度に混ぜて作るので家庭向きの製法であるが、老化が早く日にちがたつとパンがかたくなる短所がある。
パンシェルジュ検定はどうやって勉強するの?
パンシェルジュ検定の問題は、公式テキストを中心に出題されるので、テキストの内容をしっかり勉強すれば合格することができます。
テキストを実際に探してみると、小さな本屋さんでは売っていませんでした。
大型書店で探すか取り寄せとなります。
本屋さんで取り寄せすると日数がかかるので、アマゾンで注文するのが一番確実で早いと思います。
ただし注意したいポイントが1つあります。
アマゾンでは改定前のテキストも販売されているので、最新版を購入するようにしてください。
試験では本文からだけでなく【豆知識】の部分からも出題されるので、そういった部分にも注目して勉強しましょう!